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エフカフェ出身起業家 Dent株式会社代表石井元さんインタビュー前編

エフカフェでは、現在「Garage」という社内ベンチャー制度を中心とした組織構想が進んでいます。
「Garage」では新しいサービスやシステム、製品等のアイデアを実現したいメンバーが「起業家」として推進&社内メンバーをアサインしビジネスをかたち作り、経営することを推奨しています。

また4年前、エフカフェメンバーだった石井元さんが創業した会社「Dent株式会社」が現在同じオフィスで一緒に働いています。Dentでは許可民泊の完全運営代行サービスを提供しており、民泊運営をお考えの方に向けて運営の代行からお部屋稼働率アップのご提案まで、幅広くサポートするサービスになっています。

今回は石井さんにエフカフェ入社からDent立ち上げ、今後の「Garage」にまつわる展望までお話を伺いました。

アメリカ留学経験からの世界への関心。大学卒業からエフカフェ入社まで。

今日は、よろしくお願いします。石井さんの自己紹介をお願いします。

石井元です、岡山出身の31歳です。
22歳の時、1.5新卒みたいな感じでエフカフェに入ったのが2012年。で、今はDentで代表をしています。Dentで何をしているのかと言うと・・・全般。なんでもやってます!
民泊・運営・代行事業をしているので顧客対応、営業、クライアントワーク、ファイナンス全部見ています。

エフカフェ入ったときの経緯を聞いてもいいですか?

大学3年生のときにアメリカのフロリダ州立大学に留学していて、4年生の夏に帰って来た時には、就活が普通にもう終わってる時期だから、普通の就活はしてないんですよね。
まあ、そもそも就活をする選択肢はなかったのだけれど。でも、アメリカから帰ってきて何かしたいなっていう漠然としたエネルギーだけはありました。
スティーブ・ジョブズは好きで、もし何かやるんだったらITっていうのは決めてました。

それでまず、インターンしようと思いました。タダ働きする代わりにこの歳ではできない責任あることに挑戦できるんじゃないかなと思って、長期インターンを探しました。たまたまその週末にインターンイベントがあって参加したんです。そこにエフカフェが参加予定と書かれていました。
他にも10社くらい参加していたのですが、唯一のIT企業はエフカフェだけで、ここでインターンしたいなと思って会場に行きました。

では、そのインターンフェアで話を聞いてインターンを希望したのですか?

それが、エフカフェのブースには誰もいなかったんです(笑)
それで、イベント運営の人にエフカフェの電話番号を聞いて、連絡しました。連絡して会えることになったのですが、まさかのインターンで面接落ち。
結局違うところで長期インターンすることになったのですが、それが最初のエフカフェとの出会いですね。

その後どうやってエフカフェで働くことに?

長期インターンは、老舗のカーテン卸し業者で、そこのEC立ち上げに携わせてもらいました。輸入と検品と、注文があったら楽天RMS使いながらメール送って、倉庫に注文の商品を取りに行ってダンボールに入れて、詰めて出すっていう。ほんとにECの川上から川下までをそのインターン先で経験させてもらいました。
FAX使って発注したりしてたな〜。人数も少なくて注文が多いセール時は大変でしたね。
そこのインターンが終わって大学も卒業後、最初は自分で何かしようと思いましたが、それにしては経験も知識もないので、どうしようかと思ってたら、奥さん(当時は彼女)が香川県に就職することになり、実家の岡山県の近くだしとりあえず自分も行くかって香川に行きました。仕事はしなきゃって思ってハローワークで探して、インターネットプロバイダー契約の営業職になったのですが、結局1週間でやめました(笑)

なぜ辞めたかと言うと、当時の地方とは言え、インターネットは普及してました。そんな地方でどんな人に売るかというと、そんなにインターネットを利用しない高齢者。しかも、ただただ売れればいい!みたいな営業チームで、ビジョンとかもなくて辛くなってしまって。3日目には「自分何してるんだろう?」「こんなことしたかったんだっけ?」って自然に涙が落ちてきて・・・それで数日後に辞めました。
その退職を機にどんな大人になりたいんだっけ?と考えるきっかけがありました。エフカフェの面接で出会った人がすごいキラキラして見えたのを覚えていて、あんな風に自分も生きたいって強く想いました。その後、リベンジとしてエフカフェの面接どうしても受けさせてもらえないかと連絡して、3回面接してやっと7月に入社したってわけですね。

紆余曲折あって入社しているんですね!エフカフェ時代は何をしていたのですか?

国内ECディレクター。担当店舗いくつか持って、コンサルティングや制作の調整などです。その次が越境のディレクター。中国に出店するパートナー様のディレクション的ポジション。
あと、新規事業。これはビジネスとしては結果がついてこなかったですが、越境での動画コマースの新規事業の立ちあげとかをやってました。

期間としてはどれくらい在籍してたんですか?

2012年から2017年の3月くらいまで、5年間くらい在籍していました。
後半はDentと兼業する状態だった。

この間もDentの構想はずっとあったのですか?

Dentの構想は徐々に出来たって感じですね。
やっぱり、フロリダ留学時代の影響は大きいです。留学先の大学は世界中からいろんな国の学生が来てて、ヨーロッパ・アフリカ・インド・中国とか本当に色々。留学生が集まってる寮で1年間過ごしました。その頃Facebookが流行ってて(少し仲良くなれば、Add me on Facebook!って感じ)みんな気軽に友達になって繋がっていく様子を見て、世界って自分が思っているより狭いのかもしれないな、って感じました。その狭さ、繋がりやすい環境がすごく素敵だと思いました。
留学が終わって日本に帰ってきたら、みんな日本人じゃん!多様じゃないなって。当たり前なのですが・・・その経験があって、自分にできることがあれば何かしたいな。ビジネスかどうかはわかんないけど、漠然と海外と絡めて何かしたい!っていうのはずっと思っていました。

エフカフェに入社する時も、将来的に起業も考えてることは社長の江上さんにも伝えていて、エフカフェ自体は上海に現地法人を作ったり、その他海外への進出も考えいてた時期でした。
会社としても海外向け事業への機運が高まってて、僕の英語力とかこれから培うであろうビジネス力への期待から、何かできないかな〜っていう話は元からありました。
それでしばらくエフカフェの仕事をしていたところに、2016年の頭くらいに、民泊マッチングサイトの「Airbnb」が日本に進出した話を聞いて、しかもビジネスとしても面白いぞって情報を知って、自分は英語も話せるし、まずは個人でやってみようと思いました。

Dent立ち上げ秘話

もともとあった漠然とした展望と、世の中の動きがマッチしてきたチャンスがあったのですね。その後、Dentを立ち上げるまではどう過ごしていたのですか?

まずは江上さんに、エフカフェの本業に支障が出ないようにするからやらせて欲しいってお願いをしました。それで、エフカフェの業務もやりながら2016年の3月に創業したって流れですね。
同じ頃に大学時代からの友達だった、上島(Dent1人目のメンバー)も別で民泊運営を始めていて、会った時に僕がやろうとしていることや、今後のビジネス化への展望について語り、結局一緒にチームとしてやろう!という話になりました。
その頃は上島も本業の仕事があったので、朝6時にスタバに集まって8時までミーティングして、平日夜と週末も使って1年かけてやっと形にしていった感じです。2017年始め頃には物件は20件くらいになってましたね。

ほぼ休みなしでフル稼働してたんですね!その後エフカフェを抜けてDent一本で行くぞってなるまでに、どういう経緯がありましたか?

最初は両方やったらいいいんじゃない?っていう考えもありましたが、自分はあまり器用じゃないので集中して取り組まないと結果出せないなっていうのは感じていて。エフカフェとDentを1年やっていく中で色々葛藤がありました。だから、一本でやらせて欲しいって江上さんに伝えたところ、受け入れてもらえました。

本格的に2017年に起業した後はどうでしたか?

本格的に組織化して会社らしくなったのは、実は去年(2019年)からですね。
2017年〜2019年までの2年間は、ほぼ上島と2人で回してました。上島が物件獲得の営業。2人でオペレーション(物件管理、清掃手配、顧客サポート、トラブル対応等)。僕がその他全般という役割。あとは、リモートで中国駐在のスタッフ数名にカスタマーサポートをアルバイトでお願いしていました。
なぜ2年間この運営体制だったかと言うと、やっぱり堅実に行きたかったから。利益を出そうと思ったら物件数もある程度必要になるし、利益が出るまで時間もかかるので耐える時間が必要なビジネスモデルだったなと思います。
メディアとかで目にするスタートアップみたく、大きな投資を受けて、先行投資をするモデルもあったかもしれませんが、当時の自分には考えつかなかったですね。着実に前に進む工程を踏むことが大事だと思っていました。
70部屋の稼動を目標にしてたのが、2年で達成できて、その頃は旅行者も多くてフル回転でした。稼働率も90%超えてたと思います。民泊業界がいけいけどんどんな状況でした。


左が1人目のメンバー上島さん

いけどん!な中でも泥臭く着実に大きくして行ったのですね。その頃でなにか印象的なエピソードってありますか?

Dentのロゴを作ってくれた竹内さんの話ですね。彼との出会いは東京の物件を見に行った時、建築コンサルに同行していたサポートの方でした。10年間ほど有名な建築事務所で修行してその後独立した方で、その時は独立する準備中でした。偶然にも竹内さんも大阪に住んでいたから一緒に新幹線で帰ることになって。2時間半の間に仲良くなったので、図々しくもロゴ作成をお願いしてみたって流れです。それぞれ仕事が終わった後に夜22時から深夜2時までとか飲みながら、「あーでもない、こーでもない」と考える期間があって、ついにロゴができました。
彼は建築が本業で、Dentも物件を「建てる」ことも事業としてやってみたいと思っていたので、また何かやりましょう!って繋がりができました。

その後、ご縁があった京都の町家を持っている方と竹内さんをご紹介して、作ることができた物件もあります。その頃、町家ブームみたいなのもあり、タイミングも良かったですね。
その物件の運営にはDentが入るので、事前に地域住民の方に説明する必要がありました。近くの公民館に30人くらい集まってもらって、「外国人旅行客いっぱい来るやん」「なんだ君達は!」みたいな、よくドラマとかで見る状況でしたね。
そこで竹内さんと説明し、住民の方にご理解をいただいたことが強烈な思い出ですね。

そんな礼節を重んじる京都で、自分の無知が原因で、失敗したことも多々ありました。もともとそれぞれ異なる価値観を持ってるので、それぞれの意見を尊重しながらプロジェクトを進める大切さを学べぶいい機会になりました。

メンバー2名の段階で民泊の運営だけじゃなく、町屋を改装した宿泊施設を建築するところまで展開したのは驚きですね!

うーん、まあやってみなわからん!みたいな心持ちだったし、チャンスが巡ってきたところが大きいかもしれません。
エフカフェの側で進めていたので、江上さんや高岡さんの人脈だったり、知恵という部分をフル活用させてもらいました。先輩の人脈があったからこそ、できた案件でした。
いま、エフカフェ、Dent内で構想している「Garage」の大きいメリットはそこだと思いますよ。

たしかに、いわゆる「起業」をしたら、人脈づくりもやるべき仕事だったり、特に若手だとトライ&エラーが必要だし大変ですよね。

続きは後編へ・・・
社内に籍を置きながらの起業の経緯や両立期間を経て、独立後もエフカフェでの人脈を活用した展開など、世間の「起業」という少し孤独なイメージとは違った石井さんなりのスタイルが印象的でした。後編では、「Garage」のメリットや理想とする環境についてお話いただきました。

インタビューの後編はこちら